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Posted by ミリタリーブログ  at 

2016年06月19日

The 珍-strap show

ドム・ラソの歌

ド・ムラソ被る
レ・イル無しの
ミ・んな大好き
ファ・ストヘルメット…


と、


言う訳で


今日は、


みんな大好き




筋肉番長Dom Raso氏の、




こちらー。






OPS-CORE OCC dial linerです。


OPS-COREのOCC dial linerと言えば、
OPS-COREのFASTヘルメットシリーズの標準チンストラップに留まらず、
MICHのアップグレードキットとして単品発売される等、皆様ご存知の有名なチンストラップですね。
http://www.ops-core.com/ACH_Occ-Dial_Liner_Kit_P9C20.cfm

今回は、OCC dial linerと共に、FAST ballistic helmetの歴史を紐解いていきます。


こちらが現行のOCC dial linerです。
ダイアルに印されたOPS-CORE FASTシリーズの稲妻マークは良く見かけるかと思います。




一方で先ほどのRASO氏の写真を確認すると、ダイアルが何だか違って見えますね。


調べてみると、FAST ballistic helmetは2009年3月のショットショーで発表された様です。
http://soldiersystems.net/2009/03/04/ops-core-releases-new-products/

もちろん当時からOCC dial linerは採用されていましたが、
発表当時に採用されていたOCC dial linerには初期のダイアルが付いており、
船のスクリューの様な形のラバーパーツがダイアルに覆い被さっています。


と言う訳で、初期のライナーを入手してみました。




入手したのはL/XLの初期ライナーです。
元々手元にあったM/Lの現行ライナーと比較していきます。




先に紹介した通り、ダイアルの形状は全く違いますね。
ラバーパーツは滑り止め用かと思いますが、
常にグリグリしている物でもないし、要らなかったんでしょうねw




ちなみにこの初期ライナー、映画ロンサバのラトレル救出シーンのPJの後ろ姿にもチラチラと。
でも、こちらはダイヤル本体がタンの黒ラバーに対し、手元のは黒本体の黒ラバーです。
この差は後程。




ストラップの長さを比較すると、M/L、L/XLで差はありませんでした。
元々調整機能を持っているので、ストラップ自体は1サイズとしたのでしょうか?



こういうのは商売上は大事!なんて思っていたら、L/XLだと思っていたライナーに、、、




騙したな!
僕のこと騙したな!!

いや、別にいいんだけどさ。。。


頭をホールドする樹脂部分のスポンジのカットが変わっています。
機能面で影響する様な部分ではないので、作業性とか歩留まりとかその手の類ですかね?




で、一番困ったのがコレ。
取り付けようとしたら、ナット部分の形状が変わってるじゃないですか?

ナットの空回りを防ぐ為、留め具の窪みにナットの突起を食い込ます現行仕様に対し、
旧仕様はナットの皿の部分を留め具で保持する形になっています。
現行仕様の方が勝手が良いのは分かりますが、旧ナットが無いがな。。。

新しいナット使えんがなー。。。




そこで、ナット入手の為、旧仕様H-NAPEを準備しました。




入手後、色々と縁あって続々と集まってしまったわけですが、
H-NAPEを手に取り弄っていると、ファステックスの取り付け方が異なる事に気付きました。
写真は左からH-NAPEの08/09、09/03、10/04、そして初期のOCC dial linerです。
H-NAPEの比較から察すると、09/03~10/04のどこかを境に仕様変更が施された事になります。




現行と初期でライナーを比較すると、ファステックスは異なりますが取り付け方は同じです。




ネット上の紹介記事を辿ると、2010年後半には現行の稲妻ダイアルが市場に流通している為、
この初期ダイアルは09年後半~10年前半のロットの物と推測出来ます。


さて、ここでもう一度Raso氏のフォトに戻ります。

よく見るとRaso氏のライナーのダイアルは、タンの黒ラバーじゃないですか。
こういうのを見ると欲しくなっちゃうのは良くないですね。











良くないですね。



ブログを書きつつ調べている内に、タイミング良く見つかってしまいました。


右がタンダイアルのライナー、左が黒ダイアルのライナーです。

ファステックスの取り付け方は09年以前と黒ダイアルより古いです。



M/Lなので、当然ストラップ長は全く一緒。



樹脂ライナーの細部形状やサイズ表記方法が変わっている為、型自体が変更されたのでしょう。



そして一番大きな変更は前頭部のパッド部分。
タンダイアルのライナーはパッド部分の幅が狭い一方、黒ダイアルは幅広に改良されています。
ホールド性が著しく変わるとまではいかないとは思いますが、快適性は劣ります。



余談ですが、Owen氏はわざわざライナーを取っ払ってH-NAPEに交換しています。
後述するcarbonはそのまま使っているようなので、もしかしてこれが原因だったりして。。。




初期ライナーをさらに調べてみると、他にもタンダイアル+旧仕様のライナー・
黒ダイアル+改良後のライナーの個体が確認できました。
よってタンのダイアルと黒のダイアルは、この改良前後で切り換えられていると推測できます。


Owen氏のOPS-CORE着用画像を見ると、黒ダイアルのライナーを使用しています。
DGへの納入履歴を調べると10/05に納入された履歴があり、
この時点のロットだと考えると辻褄が合います。






ここまでの情報を整理すると、Raso氏が着用しているOPS-COREは09年のロットで、
Raso氏が海軍を退役したのは2012年なので、現役中に支給された物を使い続けていると考えられます。
一部を除き、装備品の返却も無かった様ですし。


と言う訳でこんな感じ。




今日はここまで。
次の更新はいつになることやら。。。  


Posted by フサヲ・F・ふさお  at 22:30Comments(0)Helmet